確定申告をしたら、昨年度よりは売上はあがったものの、大きな黒字にはならず、ほぼトントンというところでした。売上があがる分忙しくなっても、経済的にはあまり変わっておらず出費も増えてきています。サービスの価格をあげようと考えていますが、どのタイミングであげるのがよいのでしょうか?
お答えしましょう!
今回は、「値上げするタイミングはみんなどうしてる?」にお答えしていきましょう!
「今年はもっと黒字にしたい!!」確定申告を済ませたばかりのときはそう考える人は多いのではないでしょうか。年の変わり目である1月から、卒業、進学、転職、引越し、リニューアルや新商品登場が多い春、四季折々のイベントに合わせてなど、「商品やサービスの値上げをしたいな」と考えたときに、お客様離れが心配。どのタイミングがいいのだろう?果たしてどれくらい値上げしたら?伝える方法はどうしよう?さらにお客様獲得が難しくなるのでは?業界の相場があるから値上げは難しいかも。と様々に悩みをかかえてしまうようです。
実はこの「値上げ」についての相談は多く、つい先日も施述の価格を上げたいと思っている方がご相談にいらっしゃいました。ビジネスをしっかり赤字ではなく、黒字にしていきたい。収入を上げていきたい。そのためには、やはり今の価格を見直さなくてはということです。
値上げと一言でいっても、考えなければならない大切なことがあるので、お伝えしますね。私はこの相談を受けた際に、必ずお聞きすることがあるのですが、「その値上げで収入は大きく変わりますか?」または「その値上げでどれだけ黒字を大きくすることができますか?」ということ。本来、収入を増やしたり、赤字から脱却し黒字を大きくするために、値上げに踏み出す人が多いのが事実なのです。だけど、それにもかかわらず、収入も黒字も大して変わらない値上げをしようと悩んでいる場合が多いのです。
収入もさほど増えない。黒字もさほど大きくならない。だけど、皆がやっているから、誰かに値上げしたほうがいいと言われたから、というような理由で安易に値上げを実施することはとてもリスクがあります。そこで、本質に戻ってみましょう。そもそも、多少の値上げに頭を悩ませなければならない根本の原因は「現状でも集客ができていない」というところにあることがほとんどです。
その理由から、お客様離れが心配。どのタイミングがいいのだろう?果たしてどれくらい値上げしたら?伝える方法はどうしよう?さらにお客様獲得が難しくなるのでは?業界の相場があるから値上げは難しいかも。というように、こういったことに悩まされることになってしまうのです。
① 集客が安定してコントロールできている
② お客様に金額に関係なく選んでもらえる
この二つに「yes」と胸を張って言えるのであれは、値上げ問題に頭を悩まされることはないはずなのです。値段を上げたとしても、集客ができなくなることも、価格で比較され選ばれなくなることも、ないからですね。
私も過去に10万円ずつの価格の改定を行ってきた実績があります。サービスの向上、お客様の満足度向上、コンサルティング実績の集積、より良いサービスへの改善、など、よくなった分だけ、よくなる分だけ、健全な経営に必要な値上げを実施しましたが集客が困難になったり、お客様が離れることはありませんでした。それどころか、お客様が、安心してきてくださるようになるのです。また、コンサルティングを受けてくださった人たちも実際に大きな値上げを実施して、黒字ビジネスに変えていくことができました。
もちろん戦略として季節にからめたりすることはありますが、誰にでも良いタイミングがあるというものではなく、自分のビジネスをどれくらい成長させたいのかだったり、健全な経営をするためにどれくらいの黒字が必要になるのかをもとに考えることが大切です。その上で、集客できる仕組みや戦略をもって、価格改定した新商品やサービスとしてリリースしていく計画をもつこと。
集客ができていない状況で、少しでも売上を上げようとして、やっつけ仕事のように、値上げをすることは、大きなリスクです。安易に、踏み切ることはやめましょう。