起業では、何をどの順番で準備していけば良いのか?
「起業をする」とは、具体的に何をすることなのでしょうか?
- 開業届けを出す
- 名刺をつくる
- サービス内容や金額を決める
- 会社を設立する
- ホームページやブログを開設し始める
やらなければならないことが次々と頭に浮かんできそうです。
この、「何をどの順番で準備していけば良いのか?」は、初めて起業する人にとって、一番最初に頭を悩まされるものです。多くの場合は、まず名刺やホームページ・ブログといった、対外的に人の目に触れるような、ツールや媒体から準備を取り掛かろうと考えるのではないでしょうか。または、時間や金銭的な面から、手っ取り早く取りかかれそうなところから徐々にやっていこう、と考える人もいるかもしれません。
ここで一度考えてみていただきたいことが、「まず、起業に必要なツールや媒体を準備することが、正しい起業のはじめ方なのでしょうか?」ということ。
デザインが素敵な名刺やパンフレット、高額な費用を支払いウェブ制作会社に依頼して作ってもらったホームページがあっても、売上があがらず頭を悩ませる人は少なくはありません。この原因は、モノやサービスが不足し、情報が手に入りにくかった過去とは異なる、今の時代ならではの事情によるものです。過去には、看板を掲げれば来客があり、また、タウンページなどの電話帳に登録すれば問い合わせが入り、ビジネスが成り立っていた時代がありますが、今はそうではありません。
IT技術の進歩により、誰もが起業をしやすい時代となり、 個人で起業する人が急増していることはもちろんですが、似たような商品やサービスも増え続けています。同時に、優良な情報へのアクセスも容易となり、より賢くなった購入者側は、価格や内容の比較や評判などをインターネットを介して事前に調べらべてから購入するということができるようになりました。その結果、良い商品・サービスであれば売れるという時代は終わり、良い商品・サービスであることを前提に、かつ、必要としている人の目に触れ、他の商品やサービスと比較されてもなお選ばれないと売れないという時代となったことを知っておきましょう。
名刺やホームページ・ブログなどといったツールや媒体は、売上をあげるために必要な道具であって、その道具が揃えば、売上があがるということではなく、その道具を使って、売上をあげるための仕組みであるビジネスを動かせなければならないということになります。
では、この時代に起業して「どうしたら、自分の商品やサービスが売れていくのか?」を知りたくなるでしょう。その答えは、道具である名刺の作り方やブログの書き方、Facebookの活用法を知ることではなく、ビジネスの本質を知ることにあります。
売上がしっかりあげることのできる起業をしていくために、ビジネスの本質を真っ先に学び、それらを実践していくこと、が一番の近道となることでしょう。
意外と知らない起業のはじめ方、それは必要な名刺やホームページ・ブログなどのツールや媒体をとりいそぎ準備することから入るのではなく、売上があがるビジネスにするにはどうしたらいいかを学び、基礎や本質である手順に従っていくことなのです。そうすることで、後に売上があがりづらい状態になってしまってから、ビジネスの方向性を変えたり、ビジネスそのものをつくりなおさなければならないときに、無駄な出費、時間、労力を費やす羽目になってしまうリスクや、ビジネスチャンスなどを逃してしまうことも避けることができるのです。
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