ものづくりの国、日本では、高い技術により、
良い商品や良い商品がたくさん生み出されます。
また、社会への貢献心をもった人も多く、
誰かの役に立つサービスを提供し、
やり甲斐や生き甲斐のある人生を送りたいと、
起業を志す方も増えてきました。
一方で、そういった価値あるものは生み出されるものの
価値に変えられていないという問題が急増してきました。
消えゆく日本の伝統工芸品をはじめ、
まだ世に知られていない健康食品や食材
見直された健康法や美容法
まだ浸透していないカウンセリングやコーチング
海外からの商品や
商品化されたばかりの商品などなど。
これらの原因は、
商品やサービス、
情報に溢れる時代となったことが
一つの大きな要因と考えることができます。
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どんなに優れた価値をもつ商品やサービスを生み出せたとしても、
それを価値に変えるという価値獲得という側面を軽視してしまっては、
本来は誰かに必要とされていながらも、
収益化できるという機会を逃してしまいます。
実は、この現状、
個人事業主に限らず、多くの企業でも、
この価値の獲得という側面の重要性を見過ごしてしまっているようです。
そこで、
起業での「価値の獲得」とはどういうことか?
を詳しく学び、ビジネスに活かせるように、
私がとても共感し、感動した、いい事例をご紹介しましょう。
汚染水を浄水してそのまま飲むことができる
ストロー型の超軽量浄水器「ライフストロー」を開発したスイスの会社は
救援物資として政府や自治体からの注文で収益を得ていました。
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自社商品の販売を拡大するにあたり、
災害時以外での収益の確保という点を考えたときに、
飲料水の問題を抱えているのは被災地だけではありません。
安全な飲料水の確保という問題を抱えている開発途上国で
このストローは必要とされているということは
誰でも、直ぐに考えつくことができます。
しかし、
そこには大きな課題がはばかります。
それが何だか分かりますか?
発展途上国の一般世帯には手が届かない、
このライフストローの価格です。
必要とされてもケニアの一般家庭も政府もお金を持っていないのなら、
そこには市場はない。
ビジネスとして持続できないからだ。
これが普通の人の考えです。
起業でも同じような課題に直面する方は多いでしょう。
お客様に必要とされているし、興味を持ってもらえるけれど、
こちらが提供したいと思う金額ではなかなか買ってもらえない。
こんな悩みをもったことはありませんか?
起業家は、
価値獲得のために頭を使う必要があります。
見事にこの会社は、
課題を乗り越えケニアの数十万世帯にライフストローを提供し、
ビジネスを持続可能な方法で大きな収益を上げることに成功しました。
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どんな価値獲得型のビジネスモデルを探り当てたのでしょうか?
この答えは次回、解説しますが、見事なものです。
このように、
起業でのビジネスにはもっている価値を届け
対価として売上をあげるという「価値の獲得」が不可欠です。
そして、モノや情報であふれる今現代では
あなたが価値を獲得するには、
いままでの
「必要とされるものやいいものなら売れる」
という昔の考えを捨て、
価値を獲得できるよう意識を高めなければならないのです。
そのために、本日から数日間に渡って、
読者の皆さんが今より大きな価値を獲得できるようになるために、
ハーバードビジネスレビューにも紹介されているアイディアを、
私、持田が個人起業家が活かせるかたちに置き換えて解説しながら、
価値を獲得できるビジネスモデル構築のヒントをお届けしていきたいと思います。
どうやって、一般家庭も政府もお金がないのに、
ケニアの数十万世帯にストローを届け
大きな利益を上げることができたのか?
みなさんもぜひ、考えてみてくださいね。
次回に続きます。
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